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蛇イチゴ [DVD]
蛇イチゴ [DVD]
参照データ
タイトル :蛇イチゴ [DVD]
発売日 :2004-04-23
監督 :西川美和
出演 :宮迫博之
販売元 :バンダイビジュアル
JANコード :4934569618252
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 久しぶりにDVDで鑑賞したが、やはり傑作だとしか言いようがない。既に多くのレビュアーが的確なコメントを残しているので、今さら私が付け加えることは少ないが、まず、兄と弟、親と子、愛と憎しみ・嫉妬、東京と地方等様々な二項対立を手際よく盛り込んで様々なことを考えさせてくれる脚本が素晴らしい。特に兄と弟、東京と地方の対立は二世代にわたるものである点は秀逸だ。「藪の中」のように何が事実なのかはっきりせず、吊橋のゆれが兄と弟の感情のゆれを共振させるようなストーリー展開は何度見ても飽きない。そして撮影の見事さ。俳優を至近距離から捕らえたショット、開いた戸の隙間からわざと画面半分で捉えた食事風景等の構図の面白さ、といった具合に、西川監督の腕が冴えわたる場面は数多ある。短いカットも、個々の登場人物の性格、心象風景や物語の伏線となっており、神は細部に宿るという言葉がぴったりの作品だ。例えば、法事の席でたたみを拭く兄・稔のズボンになお垂れ続ける酒、弟・猛の残した煙草に鼻を寄せる智恵子、山にかかる月、弟をにらむような魚の尾頭の目等が印象的だ。刑事事件の法廷ものとしても優れている。裁判員に選ばれた人には是非観てほしい映画だ。最後に、兄・香川照之と弟・オダギリジョーの演技のぶつかり合いの迫力。両人にとって本作は代表作として長く記憶されるだろう。
きのうの神さまきのうの神さま
 本書は、映画監督でありまた自身が脚本を手がけた『ゆれる』を小説化するなど小説家としても活動する著者による短編集。本作に収録されるのは一人しかいない医師の代わりにさびれた漁村にやってきた代理医を主人公にした『ありの行列』長年、研究室に勤めてきた医師が定年後、田舎の診療所に赴任することになる『満月の代弁者』―など、地方の医療にかかわる人々の姿を鋭くい観察眼と、温かい筆致描いた5編。著者が映画監督ということもあってか、文章がとても視覚的で、人物や情景が、目の前に生き生きと浮かびあがるように感じました。個人的に印象深かったのは『ディア・ドクター』医師になる夢を断念し、東京の医療メーカーに勤める兄と地元に残り、両親のそばで暮らす弟。父の入院をきっかけに家族の過去が回想されます。家族ならではの反目と和解、身近な人の老いや死に向き合うの重みがズッシリと伝わりますが、ほどよいユーモアがそれを和らげ、清清しい読後感が残ります。多くの人々の『普通』を見定め、そのかけがえのなさを伝える本書。著者の作品が好きな方に限らず一人でも多くの方に読んでいただきたい著作です。
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 リストラされたサラリーマンの香川照之から徐々に崩壊が進んでいく家族香川照之の演技は相変わらず心地よくてやっぱり上手いです 小泉今日子の演技もなかなかハマりました どうしようもないやりなおしたいという気持ちを持った登場人物とその生活がとても興味深く面白いです 時間を感じることなく見ることができました傷ついた家族が食卓を囲むシーンがとても印象的です 家族の意味ー崩壊と再生を描いた傑作です
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 おそるべし!西川監督! (2007-11-06)by そんちん
ありきたりの題材を使って、こんなに見たこともないような映像、
緊迫感のある映像を撮れるんだと驚愕しました。
す、すごい、西川監督。これが初監督作品とは。
商品の内容では、「コメディ」などと評されていますが、
もっとシュールで、笑いなんてなかったと思います。
あまりにリアルすぎて笑えない。
「蛇イチゴ」はラスト数分から登場します。
父、母、妹、兄のえぐい人間像があぶりだされていました。怖い!
「ゆれる」よりももっとえぐいように思います。


 お勧めの一本 (2007-08-29)by jasmineT
「ゆれる」が素晴らしかったので直ぐに本作を見ましたが、オモシロイ!
 定年間近の父と、ボケたお爺ちゃんを介護する母、結婚間近の娘。
一見ありふれた家族だが、お爺ちゃんの死を境に父の秘密が明らかになり、家族は窮地に立たされる。
そんな家族の前にかつて勘当された兄が突然現れ、窮地を救う(かに見える)。彼の目的は家族の再生か崩壊かー?
やがて本音をさらけ出しながら次第に思考停止に向かう両親と、あくまでも自分の正当性を信じる妹。
終盤、「ゆれる」でも描かれている兄妹(弟)の絆と冷酷さが巧妙な脚本と演出でリアルに描かれている。
ラスト、兄の性悪を見切って突き放す妹が最後に見るものは・・・
 どこまでも悲惨なストーリーのようですが、役者陣のキャラクターとユーモラスな音楽使いが相まって不思議と暗さは感じません。
「ゆれる」と比べると「まじめな人が落ちていく悲惨さ」と「最低な人が見せる優しさの輝き」の差でしょうか。こちらのラストシーンは爽やかささえ感じます。
監督の力量、脚本力を十分に楽しめるお勧めの一本です。

 秀作! (2007-08-23)by hagoromo211
映画が終わった瞬間、ラストシーンを噛みしめる。最後の最後の場面が、さまざまな意味を持っていて、さまざまな味わいを持っている。その味わいが、名人がつくった料理に匹敵する味わいであって、それほどこの映画は、美味しく、巧い。苦くもあり、旨味もあり、豊かでもあり、それに深い。

物語は地味。テーマ自体も、とくに目新しいというものでもない。いつか、どこかで、テレビのドラマで観たことがあるような内容。ところが、この映画は凡百の人間ドラマよりはるかに抜きんでている。歴史に残るような秀作。おおげさに聞こえるかもしれないが、それほどこの映画は、巧い。

まず人間が恐ろしいほどよく描かれている。まるで腑分けして見せるような、残酷なほどの観察力。しかし暖かみがあり、愛情がある。なにより脚本がずいぶん巧い。

つぎにキャスティングの妙。これがまた巧い。演出も素晴らしい。場違いなひとはまったく出てこないし、外れた場面も見当たらない印象。ここにも人間を見る確かさと、脚本の旨さが活きている。まったく、ケチをつけられるようなところがない。すでに巨匠の貫禄。

 西川美和一作目 (2007-04-03)by 映画と隣り合わせ
二作目の『ゆれる』で映画界のほぼTOPまでのぼりつめた若い女性監督
一言で言うと『人間単体で面白みを出す能力が半端ねぇ』
半端だねえじゃなくて半端じゃねーよのほう
ほぼ人間を丸裸にして骨の髄までむしゃぼりたおして剥き出しの状態で見せる感じか
監督自身、私の映画は自分に対してサディスティックだ
と言っていたが
まさにそれだ
かなり
音楽をあえて適当にはずして盛り上げる。そんな印象を受けた
ゆれるとあわせて二部作でもいいような内容
解釈の予知を残す人間像もかなり魅力的
天才


 カリフラワーズのライブが入ってます (2007-03-27)by わいじょん
映画は“ゆれる”と同等に完成度の高い、素晴らしい日本映画です。この監督(脚本も)の2作目にして大いに話題になった“ゆれる”を先に見て感服した人はこちらも是非見ましょう!というだけで紹介は済むのですが、“ゆれる”でも音楽を担当していて勿論こちらでも全篇にわたっていろんなジャンルの音楽をつけているカリフラワーズのライブ映像が1曲おまけでついてきてDVDはお得です。J・ブラウン調のというかパロディ?の長尺ファンクで映画のタイトルバックで流れている曲がまるまる1曲、いかにもソウルショーといった感じで盛り上がっているところが見れます。この手の音楽に興味ない人でも、この映画を見た後だと楽しめると思いますよ。

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